用語辞典 — ツギノテ。SCIENCEGLOSSARY

査読

査読(peer review)とは、論文の内容を、同じ分野の専門家が公表前に評価・検証する仕組み。

科学の「品質チェック」の中心にある仕組みで、その研究がひとまず専門家の目を通っているかどうかを示す、ニュースの信頼性を測る目安になります。多くの学術誌では、投稿された原稿を編集者がふるいにかけたうえで、複数の専門家に評価を依頼します。

役割

査読者は、研究の方法が妥当か、データの解釈に飛躍がないか、新規性があるかといった観点から原稿を確認し、掲載の可否や修正を求めます。このやり取りを経ることで、明らかな誤りや根拠の薄い主張がある程度ふるい落とされ、公表される論文に一定の水準が担保されます。評価者の名前を伏せる方式など、公平さを保つ工夫も分野ごとに設けられています。

限界

ただし、査読を通ったことは「内容が正しい」ことの保証ではありません。査読者も限られた時間で判断するため見落としはありえますし、後の追試で結論が否定されることもあります。また、査読は不正やデータ捏造をすべて見抜けるわけではなく、あくまで公表に向けた最初の関門にすぎません。だからこそ、その情報が査読前(プレプリント)なのか査読済みなのかを見分けることが、受け止め方を考える出発点になります。

補足:査読の厳しさは雑誌や分野で差がある。査読済みでも単一の論文だけで断定せず、追試や複数の研究を見る姿勢が重要。