用語辞典 — ツギノテ。SCIENCEGLOSSARY

再電離

再電離(さいでんり/epoch of reionization)とは、宇宙が冷たく暗い「暗黒時代」から、最初の天体の光によって水素が再び電離した明るい状態へと移り変わった時代。

ビッグバンからしばらくのあいだ、宇宙は高温で電離した状態にありました。やがて冷えると、電子と陽子が結びついて中性の水素が満ち、光が素通りしにくい「暗黒時代」が訪れます。その後、最初の星や銀河、クエーサーが生まれて強い光を放つと、周囲の中性水素が再びばらばら(電離)になっていきました。この移り変わりを再電離と呼びます。

なぜ節目とされるのか

再電離は、宇宙が「暗い時代」から「今につながる明るい構造」を持ち始めた入り口にあたります。いつ・何が主役となってこの電離を進めたのか——最初の世代の星々なのか、クエーサーのような明るい天体なのか——は、現在も研究が続くテーマです。この時代のクエーサーを見つけることは、その手がかりを増やすことにつながります。

補足:再電離が起きた正確な時期や進み方には、なお不確かさがあり、観測とモデルの両面から検証が進められている。