用語辞典 — ツギノテ。SCIENCEGLOSSARY

宇宙天気

宇宙天気(space weather)とは、太陽の活動が太陽風を通じて地球周辺の環境を乱し、送電網・衛星・通信などに影響を及ぼす現象の総称。

太陽からは荷電粒子の流れ(太陽風)が絶えず吹き出しており、磁場を伴って地球の磁気圏にぶつかります。この駆動が強まると、地球近傍の電流系が乱れ、極域の電離圏でオーロラが広がります。強い擾乱が磁気嵐で、記録されてきた影響には送電網の障害、衛星通信の途絶、極域電離圏のオゾン減少などがあります。

「上流で測る」という宿命

太陽風の観測は、地球のはるか手前にあるラグランジュ点L1の探査機が担ってきました。地球に届く前に測れるので予報に使えますが、測った場所と効く場所が離れているぶん、到達時間のぶれや道中の変質という不確かさが残ります。この不確かさの扱いが、駆動と応答の関係式に影響することが報告されています。

指標の読み方

地球側の応答は、地上の磁力計から求める指標で表されます。極冠指数(PCI)は極冠域の対流の強さに対応し、SMLは西向きオーロラジェット電流の強さを表します。いずれも磁場の変動から間接的に求める量で、それ自体が「エネルギーの量そのもの」ではない点に注意が必要です。

補足:最悪ケースの見積もりは、観測されている範囲の関係式を外挿して作られます。外挿の根拠になる曲線の形が変われば、想定被害の大きさも変わります。