白色矮星。
白色矮星(white dwarf)とは、太陽くらいの質量の星が一生の終わりに外側の層を失い、中心核だけが残った高密度の天体。地球ほどの大きさに星ひとつぶんの質量が詰まった“星の亡骸”です。
太陽のような星は、核融合の燃料を使い果たすと大きく膨らみ(赤色巨星)、やがて外層をゆるやかに放出します。あとに残る芯が白色矮星です。新たに核融合でエネルギーを生むことはなく、余熱でゆっくり冷えながら、長い時間をかけて暗くなっていきます。
なぜ紫外線で探すのか
できたばかりの白色矮星は数万度と非常に高温で、時間とともに冷えていきます。高温の天体は可視光より紫外線で強く輝くため、白色矮星は紫外線で目立ちます。ただし、明るい相棒の星(たとえば赤色矮星)と連星をなしていると、可視光ではその光にかき消されて見えにくくなります。そうした“隠れた”白色矮星を、紫外線分光で相棒から引き剥がして確認する手法が使われます。
読むときの注意
観測から報告される白色矮星の温度や質量は、スペクトルにモデルを当てはめて求めた推定値であることが多く、直接測った数字ではない点に留意が必要です。視線速度の“ふらつき”は、こうした見えない伴星の存在を探る出発点になります。