用語辞典 — ツギノテ。SCIENCEGLOSSARY

褐色矮星

褐色矮星(brown dwarf)とは、恒星になりきれず、惑星よりは重い中間的な天体。核融合を持続できるほどの質量がなく、生まれたときの熱でゆっくり冷えながら、長い時間をかけて暗くなっていきます。

恒星は、中心部で水素の核融合を維持できるだけの質量(おおむね木星の80倍以上)を持ちます。褐色矮星はそれに届かない天体で、木星のおよそ13〜80倍程度の質量帯に位置づけられることが多いとされます。惑星のように恒星の周りを回ることもあれば、褐色矮星自身が恒星を回る「伴星」として振る舞うこともあります。

「惑星」でも「恒星」でもない、境界の天体

質量の線引きは連続的で、観測から求めた質量そのものに幅(誤差)があることも多く、褐色矮星と大質量の惑星、褐色矮星と軽い恒星の境界は、しばしば曖昧になります。近年は、褐色矮星をさらに周回する天体が見つかる例も報告されており、恒星・褐色矮星・惑星・衛星という区分そのものを問い直す材料になっています。

読むときの注意

褐色矮星や、それを回る天体の質量は、多くの場合視線速度の揺れなど間接的な観測から推定された値であり、直接測った数字ではない点に留意が必要です。