用語辞典 — ツギノテ。SCIENCEGLOSSARY

市民科学

市民科学(citizen science)とは、専門の研究者ではない一般市民が、データの収集や分析に参加する形で進められる研究のこと。

広い地域や長い期間にわたってデータを集めようとすると、研究者だけの人数では手が回らないことがあります。そこで、決まった手順を用意し、多数の市民に観察や測定、サンプルの採取を分担してもらう形が使われます。天体の観測記録、野鳥の目撃情報、水質の測定など、対象は幅広く、集まったデータの量と地理的な広がりは、研究者だけでは届かない規模になることがあります。

参加者が「共著者」になることもある

市民科学は、単にデータを提供してもらうだけの関係にとどまらないこともあります。手順の設計段階から関わる場合や、集めたデータの解釈まで加わる場合もあり、貢献の度合いが大きいプロジェクトでは、参加した市民が論文の共著者として名前を連ねることもあります。

読むときに確認したいこと

参加者ごとに手順や器具の扱いにばらつきが出やすいため、標準化された手順書と、データの質を確かめる仕組みが用意されているかどうかが、その市民科学プロジェクトの信頼性を見るときの手がかりになります。

補足:市民科学はcitizen scienceの訳語で、「クラウドソーシング型の研究」と説明されることもある。