ターミネーター。
ターミネーター(terminator)とは、惑星の昼と夜の境目となる帯(明暗境界線)。
地球でいう朝焼け・夕焼けの線にあたり、系外惑星の大気を調べるうえで重要な「窓」になります。昼と夜のちょうど境目という位置づけから、惑星大気の観測を語るときにたびたび登場する語です。
なぜ重要か
惑星がトランジット(主星の手前の通過)を起こしているとき、私たちのもとへ届く主星の光の一部は、惑星の縁をかすめるように大気を通り抜けてきます。この光が主に通過するのがターミネーター付近の大気です。通り抜ける際に大気中の分子が特定の波長の光を吸収するため、その波長ごとの変化を分光で調べることで、大気に含まれる成分や温度、雲やもやの有無が間接的に推定されます。惑星本体は暗くて直接見えなくても、この縁の部分がいわば大気を読み取るための入り口になるわけです。
朝側と夕側
ターミネーターは一様ではなく、夜から昼へ向かう「朝側」と昼から夜へ向かう「夕側」に分けられます。近年は惑星の自転や公転を利用して両者を切り分けて観測し、温度や化学組成の非対称(左右の違い)を捉えようとする研究も進んでいます。これは惑星の大気循環を理解する手がかりになると考えられています。
補足:得られる温度・組成は、観測データをモデルで解釈して導いた推定値である点に留意したい。